過去の政策の自己検証

確かなまちづくりを進めます

前回の選挙前に篠山の役割についてと篠山のなすべきことをお示ししました。

この度その検証を行いました。検証は次の資料をご覧ください。   

「4年間の検証を載せた市政報告」

定住促進
最近の定住動向では、子育て世代と定年世代の定住が多くなっています。定年世代は既に持ち家があったり比較的に生活資金の余裕があります。このため、やはり子育て世代への優先的・きめ細やかなサポートが重要になってきます。
また、定住促進に成功した事例の多くで「地域住民による呼び込みや生活サポート」が報告されています。篠山では、19のまちづくり地区単位の住民参加の定住促進が効果的です。このため、前向きなまちづくり地区を強力に支援していきます。

 自己検証2020(定住促進)⇒ △+

  きめ細やかな定住促進策を行うよう市に求め続けました。。その結果、集落レベルの定住促進の取り組みが進められました。大山地区では、子供の数が増加し複式学級が解消されました。しかし、全市的には人口減少を大きく抑制するまでの効果を出すまでには至りませんでした。この4年の分析により定住人口は①利便性と②地域の明るいイメージに大きく影響を受けることが分かってきました。


起業・新分野創業サポート
企業誘致は諦めず地道に進めていく必要があります。しかし、生産年齢人口の減少があり雇用の確保がさらに困難になってきます。企業誘致を進めるならJR沿線の犬飼初田地区を中心とした地区に力を入れる方が好ましいと考えます。このため、最も優先して行う道路整備は丹南篠山口インターとのアクセスを高める「杉~大沢新間のトンネル工事」と考え、実現に向けた検討を行います。
 企業誘致よりも重要なのは、地域で頑張る企業・商店の振興です。伝統をも守りながらも新しい分野にも挑戦できる環境を整えなくてはなりません。28年度から開校する篠山口駅内ビジネススクールと企業・商店との連携を検討します。
 起業支援については、現行の一定額の支援金支給から、起業内容を審査し優れた起業モデルについては重点的に支援できるしくみづくりを進めます。

 自己検証2020(起業・新分野操業サポート) ⇒ △

  杉・大沢新間のトンネル化については財政状況の厳しさから進展させることができませんでした。現在はまず事業効果を測定するほうが早道と考え調査の準備を行っています。また、起業を目指す方々の意見を伺ってきました。起業についてはまだまだ小さな動きですが今後も大切に応援していこうと思っています。この4年の期間に、市名変更議論がおこりました。「丹波篠山」ブランドは起業や創業にも大きく影響するため、ていねいな議論を心がけながら変更を推進しました。


公共交通対策
現行のコミュニティバス「ハートラン」は抜本的に見直しを行う必要があります。
医療機関・商店で共同運航する「無料バス」や、規制緩和で検討が始まった「ライドシェア(相乗り)」タクシーを農村部へ限定導入することを考えます。
ライドシェアは季節的には「黒豆収穫タクシー」とすることで農村部の交流人口増につながります。平成29年度中に新しい公共交通計画をつくり、30年度から実証運行が始められるよう努めていきます。

 自己検証2020(公共交通対策) ⇒ ×

  この4年間でコミュニティバスの平日毎日運行、地域住民による有償運送サービスが始まりました。しかし、期待していた国の規制緩和が進まなかったために本当に利便性のいい公共交通づくりの第一歩を踏み出すことができませんでした。将来予測が甘かったことを大いに反省しています。一方で、乗車へのハードルを下げるためにシニア無料パスの研究を行いました。


地域活動センター
 まちづくり地区ごとに「地域活動センター」を設け地域の助け合いと元気づくりの拠点が必要になってきます。地域活動センターとはコミュニティセンター機能と朝市などのコミュニティビジネス機能の両方を有する施設です。
 この5年間はコミュニティセンターのない大山、西紀中、西紀南地区の対策に重点的に取り組む必要があります。

 自己検証2020(地域活動センター) ⇒ 〇

  大山地区にコミュニティ消防センターが設置されることになりました。今後は西紀中、南の地域拠点を充実させていく必要があると考えています。高知県の進める「地域活動センター」の調査研究を進めました。丹波篠山にふさわしい「小さな拠点づくり」について基本的な考え方を整理しました。


子育て・教育振興
市内幼稚園・小学校・中学校の教育環境は向上し、教育内容も充実してきました。今後も着実に学力と生きる力を伸ばしていきます。支援が必要な子どもたちの能力を見極め、全ての子どもが育つ篠山の教育を実現していきます。
市内高校の魅力化に篠山市もしっかり関わる体制を整える必要があります。特に入学希望者数に課題のある鳳鳴高校と東雲高校との連携を強めます。東雲高校には市立の寮を整え福住を全人教育地区とする検討を始めます。

 自己検証2020(子育て・教育振興) ⇒ △-

  子供たち学力を全国平均よりも上回るようにしたいと取り組んできましたが、十分な成果を上げることはできませんでした。市内高校の魅力化についても成果を上げることができませんでした。東雲高校の市立寮についても研究は進めましたが具体の一歩を踏み出すことはできませんでした。一方で、教育施設の環境整備については市民の意向を伺いながら進めることができました。


農業振興
猿害対策として群れの適正頭数管理を進めます。各群れ40頭以下で管理できるよう各方面に働きかけをしていきます。
 篠山市が長年力を入れてきた集落営農組織づくりは進んでいません。既に集落だけで検討できる状況ではありませんので、認定農業者や新規参入者(企業)との連携を進め農家の不安を軽減します。
 集落では、収益性のある園芸作物などに共同で取組みながら集落環境を維持する研究を進めます。

 自己検証2020(農業振興) ⇒ △+

  獣害を軽減させることができました。集落と認定農業者の連携について全国的にも注目いただけるモデルづくりに取り組みました。農家の負担の大きい草刈り作業の軽減策を検討し第一歩を踏み出すことができました。しかし、農家の減少を大きく食い止めるまでにはいきませんでした。


安心な介護制度の堅持
 介護保険改革の時期が近づいています。市が進めている地域内での健康づくり(いきいき塾)のスムーズな展開を応援します。いきいき塾会場の環境改善も進めます。
 介護保険会計の安定を図り安心な介護制度を維持します。

 自己検証2020(安心な介護制度の堅持) ⇒ △+

  介護保険会計の安定運営ができました。関係者の努力により「いきいき塾」の取り組みが広がりました。


議会の改革
引き続き議会改革を進めます。改革の中で遅れている情報公開をICT技術なども活用しながら進めます。改革の評価は早稲田大学マニフェスト研究会の議会改革度ランキングとし、全国トップ50議会の仲間入りを果たします。(参考:H26年の篠山市議会の順位:1503自治体議会中276位)

 自己検証2020(議会の改革) ⇒ 〇

  議長として地方都市のモデルとなる議会を目指し議会改革調査特別委員会を設置し、委員会の議事録公開、本会議や委員会の録画中継開始、議会の危機管理改革、政務活動費の透明化を実現しました。議会改革度ランキングはトップ50位にはまだ届いていませんが、276位から161位(H30)に躍進しました。議員の資質向上への議会のサポートを求められる市民の声がありましたが、議会は議員の学校ではないとの考えからその期待には応える取組は行いませんでした。